様々な電子部品の基板実装

基板実装されている電子部品の種類について

基板の上に乗る部品

普段私たちが当たり前のように使っている電子機器。スマートフォンや、テレビ、パソコン、冷蔵庫や洗濯機…。

こうした製品の中に必ず使われているのが「基板実装」と呼ばれる加工がほどこされた電子部品です。壊れた電子製品などを分解したことがある人なら、基板実装と呼ばれるこの部品を見たことがあるはずです。

緑色をした板の上に、細い配線や、極小の部品などがとりつけられているもの…それが基板実装です(基板実装の板の色は緑色だけでなく、青や黒など、異なるカラーリングのものもありますが、最も多いのは緑色だと言われています)。電子機器のサイズが小さければ小さいほど、中に入っている基板実装のサイズは小さくなります。

電子機器の小型化が進んだ背景には、基板実装を小さくすることができるようになったという技術の進歩があります。

そもそもプリント基板の上には、どのような小型の電子部品が取り付けられているのでしょうか。

さまざまな小型電子部品

ほとんどのプリント基板の上に搭載されている小型部品には、電気の流れる量を制御し、電子回路を適正に作動させるために必要な「抵抗」や、電気を蓄えたり放電する際に必要な「コンデンサ」や「インダクタ」、電圧や電流を制御する「トランス」、電気を一方向に流す「ダイオード」や電気エネルギーを光として放出する「LED(発光ダイオード)」などがあります。

このほかにも、電気の流れをコントロールするトランジスタや、環境の変化を電気信号に変えるセンサー、電流の流れをコントロールして回路の開閉を行うスイッチ、電気を繋ぐ「リレー」などがあります。

また、トランジスタや抵抗、コンデンサ、ダイオードといった基本的な電子部品を小さな「チップ」状に収める集積回路は「IC」と呼ばれ、近年の電子機器の小型化に大きな役割を果たすこととなりました。基板実装では、これらのさまざまな電子部品を、設計に合わせてプリント基板の上に取り付けていきます。

電子部品の取り扱いは慎重に行うことが大前提ですが、基板実装工程の中では特に半導体やLED、セラミックコンデンサなどは慎重に扱われます。