基板実装とは?

私たちの身の回りには基板実装だらけ!

実は身近な「基板」

身の回りの電子機器を特に深く考えることなく、便利に使っているという人がほとんどだと思います。スマートフォンやテレビやエアコンなどのリモコンといった小さな製品はもちろん、冷蔵庫や洗濯機、テレビに電子レンジなどなど…。

スイッチを入れればすぐに動き出すこれらの電子機器の中には、必ずと言って良いほど「基板」と呼ばれるパーツが入っています。一般的には、緑色などの色をしている板の上に、小さなパーツや線のようなものが取り付けられている…といったビジュアルをしています。

電子機器が壊れてしまった際に、好奇心でそれらの機器を分解したことがある人なら、このような「基板」を見たことがあるかもしれませんね。人によっては「基板」のことを「電子回路」「回路」と呼んだりすることもあるでしょう。

確かに、基板の上には、電子回路が形成され、電子部品が乗せられていますから「基板」のことを「電子回路」とか「回路」と呼ぶのはまちがいではありません。

ただし、正確には電子回路が載せられたパーツ全体のことを「基板」と呼ぶので、電子回路や電子部品が載せられた板全体を指す場合には「電子回路」や「回路」ではなく「基板」と呼ぶのが正解といえるでしょう。

基板実装の種類

基板は、板状のパーツに、配線だけが組み込まれている「プリント基板」と呼ばれるものに、小さな電子部品をはんだ付けすることで電子回路として動作することができるようになります。プリント基板に電子部品が取り付けられると「基板実装」と呼ばれ、基板実装部品にはさまざまな種類や方法があります。また基板実装を専門に行なっているメーカーもたくさんあります。

基板実装工程の際に、プリント基板の表面にはんだ付けによって小型パーツが取り付けられている基板実装は、Surface Mount Technology(SMT)、日本語では「表面実装」と呼ばれ、プリント基板に開けた穴に電極リード端子を挿入してからはんだ付けを行ったものはInsertionMountTechnology(IMT)、日本語では「挿入実装」と呼ばれます。